こんな症状はありませんか?
- 痩せてきた
- 太ってきた
- 水をよく飲む
- おしっこの量が増えてきた
- 元気がない
- 毛量が減ってきた
この症状の時はこのような病気の可能性があります
考えられる病気1(犬)クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
何となく水を良く飲む、太った気がする、といった症状が見られる時、1番に疑われるのはクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)です。腎臓の傍らに存在する副腎から、コルチゾールホルモンが過剰に分泌される病気です。治療を行わず病気が進行すると、筋肉の萎縮や体幹部の脱毛、免疫機能の低下に起因する皮膚感染症など様々な症状が現れます。通常、超音波検査と血液検査の結果を総合的に踏まえて診断します。
考えられる病気2(犬)甲状腺機能低下症
なんとなく元気がない、活動が減り太ってきた、といった漫然とした不調が見られる場合、甲状腺機能低下症が疑われます。のどの近くに存在する甲状腺から分泌されるホルモンが減少することで、全身の臓器が影響を受けます。進行すると毛並・皮膚状態の悪化や筋肉虚弱、無関心状態など多岐に渡る症状が引き起こされ、生活の質が低下してしまいます。通常、血液検査で診断することができます。
考えられる病気3(猫)腎臓病・糖尿病
猫の飲水量が増えた時に疑われる病気として、腎臓病に次いで糖尿病が疑われます。猫の場合、インスリンが効きにくくなり発症する事が多いとされていますが、人や犬と比べ複雑な病態をとることが多く、慎重に診断・治療を行う必要があります。また、糖尿病に続発しケトアシドーシスを発症すると生命の危険性があるため、早期発見・治療が推奨されます。(猫の場合、肥満が糖尿病の要因となるので、普段から食餌と体重の管理を心がけましょう。)
考えられる病気4(猫)甲状腺機能亢進症
猫において、食欲や元気は十分あるのに痩せてきた場合、甲状腺機能亢進症が1番に疑われます。犬ではほとんど見られませんが、高齢の猫にはしばしばみられるホルモン性の病気です。甲状腺ホルモンが過剰に分泌するされることで、代謝が異常に促進され全身に影響を及ぼします。進行すると怒りっぽい、眠らないといった性格・行動の変化が起こり、さらに多飲多尿、嘔吐下痢がみられる場合もあります。また、高血圧を招くため、心臓病や腎臓病を併発することも珍しくありません。
当院の診療の特徴
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1検査の組み合わせ
血液検査、ホルモン検査、超音波検査などを組み合わせてきちんと診断を確定してから治療に当たります。 -
2食事スキンケア投薬
甲状腺や副腎の病気では内服薬治療、食事療法、スキンケアなど飼主様とよく相談して最適な治療をご提案します。 -
3皮下注射練習
糖尿病では飼主様自身に注射をしていただく場合もありますが、スタッフがマンツーマンでサポートします。
治療の流れ
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問診動物の、いつから?どのような?といった症状のことだけでなく、飼い主さんの、困っていること、気になっていることをしっかり伺いながら問診を進めていきます。
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身体検査どんな症例でも鼻先から尻尾まで身体検査をくまなく行います。動物の表情を見ながらおやつなどをあげて動物がリラックスして診察を受けやすくなるように配慮して行います。
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検査問診と身体検査から必要な検査を選びます。飼い主さんに検査の目的や分かる結果を先にご説明し、了解をいただいてから検査に入ります。
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診断検査の結果は診察室のモニターで実際に飼い主さんにもご覧になっていただきながら診断結果のご説明をします。治療の内容については飼主様のご負担や動物の性格などに応じてより適切な治療が出来るように相談して決定していきます。
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会計診察終了後は待合室でお待ちいただきます。お薬やフードなどのご用意が出来ましたらおよびしますので、受付でお会計をしていただきます。お薬の内容の説明や飲ませ方などについてお話しさせていただきます。次回再診が必要な場合にはご予約をお取りします。