犬の歯が黄ばむ原因とその対策、日常ケアについて|埼玉県志木市のアポロどうぶつ病院
志木市、さいたま市、朝霞市、新座市、富士見市の皆様こんにちは。埼玉県志木市のアポロ動物病院です。
今回は、犬の歯が黄ばむ原因とその対策、そして日常ケアのポイントについてお話しします。
歯の黄ばみは見た目だけでなく、健康にも影響を及ぼしますので、しっかりとしたケアが大切です。
当院では歯科の特別診療を実施しておりますので、歯の症状でお悩みの方はご相談ください。
◆犬の歯が黄ばむ原因とは
犬の歯が黄ばむ原因として多く見られるのは、以下の3つです。
- 歯石の付着
- 色素沈着
- エナメル質の喪失
① 犬の歯石
歯垢が溜まっているところに唾液中のカルシウムなどが作用すると固まって歯石になります。歯石は黄色から茶色をしているため、歯が黄ばんで見えます。歯石は非常に硬く、ブラッシングでは取り除けません。歯石が蓄積すると、歯の表面が黄ばみやすくなるだけでなく、口腔内の健康にも悪影響を及ぼします。
② 犬の歯の色素沈着
食べ物やおやつに含まれる色素が歯に付着することも、黄ばみの原因となります。特に、色の濃い食べ物やおやつは、歯の表面に色素が沈着しやすく、黄ばみが目立つようになります。また、高齢になるにしたがって加齢の影響で歯が黄ばんでくることもあります。
③ 犬の歯のエナメル質の喪失
エナメル質は歯の表面を保護するきわめて硬く滑らかな層ですが、非常に薄く、さまざまな原因でそれが取れたりなくなったりすることがあります。先天的なエナメル質形成不全、加齢や摩耗、外傷、食事の影響(特に糖質過多な人間の食べ物)による酸の影響でエナメル質が薄くなると、内部の象牙質が透けて見えるようになります。象牙質は黄色っぽい色をしており、歯石がつきやすいため、エナメル質の喪失によって歯が黄ばみます。
◆犬の歯の黄ばみが健康に与える影響とは
① 口臭の悪化
歯の黄ばみとともに口臭も悪化します。口腔内の細菌が増えると、悪臭を放つ化合物が生成されるためです。口臭は犬自身にとっても不快なものであり、飼い主との触れ合いにも影響を及ぼします。
② 歯周病のリスク
歯垢や歯石が蓄積すると、歯周病のリスクが高まります。歯周病は歯肉の炎症や出血、歯の動揺を引き起こし、最終的には歯が抜け落ちる原因となります。歯周病は痛みを伴い、犬の食欲や生活の質にも影響を与えます。
③ 歯の損傷や抜け落ち
エナメル質が喪失すると、歯が欠けたり折れたりしやすくなります。また、歯周病が進行すると、歯が自然に抜け落ちることもあります。これにより、食事が困難になり、栄養摂取にも影響を与えます。
④ 全身の健康への影響
口腔内の感染が全身に広がることもあります。例えば、口腔内の細菌が血流に乗って体内を巡り、心臓や腎臓に影響を与えることがあります。
◆犬の歯の黄ばみの予防と生活習慣とは
① 日常的な歯磨き
毎日の歯磨きは、歯の黄ばみを防ぐ最も効果的な方法です。
犬用の歯ブラシを使い、優しくブラッシングしましょう。
初めての場合は、犬が嫌がらない範囲で少しずつ慣らしていくことが大切です。
アポロどうぶつ病院では、犬の歯磨きトレーニングのサポートも行っていますので、いつでもご相談ください。
② 食事とおやつの管理
歯の健康を保つためには、食事とおやつの選び方も重要です。
低糖質で歯に優しい食べ物を選び、歯垢が付きにくいおやつを与えるようにしましょう。
硬すぎるおやつは避け、適度な硬さのものを選ぶことが推奨されます。
③ 定期的な歯科検診と歯石除去
黄ばみの程度や原因をより詳しく知るために、定期的に動物病院で歯科検診を受けることが大切です。
歯石が蓄積している場合は、動物病院での歯石除去が効果的です。
エナメル質が喪失している場合も適切な処置が必要になることがあります。少なくとも半年に一度の検診を目安にしましょう。
④ 定期的な運動とストレス管理
割れたり剥がれたり、外的な要因でエナメル質に傷をつけないようにするには、大きく騒いだり過剰に物を噛むような習慣を避けることが大切です。
ストレスが少なく、適度な運動や外出の機会がある生活が重要です。
これにより、健康な歯を保ち、全身の健康状態を維持することができます。
⑤ 歯に良いおもちゃの選び方
犬の歯に良いおもちゃを選ぶことも重要です。
硬すぎるおもちゃや骨、ひづめ、ヒマラヤチーズは避け、適度な硬さのものを選びましょう。
◆犬の歯の黄ばみを取る方法とは
◎自宅でできるケア方法
自宅でも簡単にできるケア方法があります。
毎日の歯磨きのほか、口腔内スプレーや歯磨きシートを使うことで、黄ばみを軽減することができます。
◎専門的なデンタルケア
動物病院での専門的なデンタルケアも非常に効果的です。
定期的な歯石除去やプロのクリーニングを受けることで、歯の健康を長期間維持することができます。
◎歯磨き剤やおやつの活用
犬用の歯磨き剤やデンタルケア効果のあるおやつを活用することもおすすめです。
これらの製品は、歯垢や歯石の形成を抑える成分が含まれており、日常的なケアに役立つかもしれません。
◆まとめと今後のケアのポイント
◎歯の健康維持の重要性
犬の歯の健康は、全身の健康と密接に関連しています。
歯の黄ばみを放置すると、口腔内の問題が全身に影響を及ぼす可能性があります。
日常的なケアを怠らず、健康な歯を保ちましょう。
◎継続的なデンタルケアの推奨
毎日のデンタルケアを継続することが、犬の歯の健康を維持する鍵です。
歯磨きやデンタルケア用品を活用し、愛犬の口腔内を清潔に保ちましょう。
◎定期的な歯科検診と適切な治療
定期的な歯科検診を受け、必要な治療を行うことが重要です。
獣医師の指導のもと、適切なケアを継続することで、愛犬の健康を守ることができます。
愛犬の歯の健康について心配なことがありましたら、いつでもアポロどうぶつ病院にご相談ください。
状態を細かく診査し、飼い主様から丁寧にヒアリングすることで、黄ばみの原因を解明し、その子に最適な方法をご提案します。
当院では歯科の特別診療を実施しておりますので、歯の症状でお悩みの方はご相談ください。
また、マンツーマンでの歯磨きトレーニングも実施しておりますので、ぜひご検討ください。