犬の歯の生え変わりを徹底解説！時期、兆候、ケア方法まで｜埼玉県志木市のアポロどうぶつ病院
志木市、さいたま市、朝霞市、新座市、富士見市の皆様こんにちは。埼玉県志木市のアポロ動物病院です。
子犬の歯の生え変わりについて詳しくお話しします。
歯の生え変わりは子犬の成長過程で重要なステップであり、飼い主として理解しておくべきポイントがたくさんあります。
この記事では、歯の生え変わりの時期、兆候、そしてケア方法について詳しく解説します。
当院では歯科の特別診療を実施しておりますので、歯の症状でお悩みの方はご相談ください。
◆犬の歯の生え変わりとは？
犬の歯の生え変わりは、子犬の乳歯が永久歯に置き換わるプロセスです。
これにより、子犬は成犬としての丈夫で健康な歯を持つことができます。
◆子犬の乳歯と永久歯の違い
- 乳歯: 生後3〜4週間で生え始め、生後6〜8週間で生え揃います。全部で28本あり、細くて鋭いのが特徴です。
- 永久歯: 42本あり、強くてしっかりした構造を持っています。
◆犬の歯の生え変わりの時期と期間
犬の歯の生え変わりは通常、生後3〜6ヶ月の間に始まり、生後7〜8ヶ月までに完了します。
この期間中、乳歯が抜けて永久歯が生えてきます。
◆犬の歯の生え変わりのプロセス
- 乳歯がぐらぐらし始める: 生後3〜4ヶ月頃から、まず切歯（前歯）が抜け始めます。
- 乳歯が抜ける: 切歯から順番に前臼歯、臼歯（奥歯）と生え替わっていきます。
- 永久歯が生える: 最後に犬歯の生え替わりが完了し、生後6〜8ヶ月頃までにすべての永久歯が生え揃います。
◆犬の歯の生え変わりのサイン
◎乳歯が抜ける兆候
乳歯が抜けると、口の中に小さな歯が見つかることがありますが、多くの乳歯は子犬自身が飲み込んでしまうと言われます。見つかる乳歯はたいてい10本以下です。半分（14本）以上集まったらとても凄いです。
◎歯茎の変化と痛み
歯が生え変わる際に歯茎が赤く腫れたり、多少出血することもあります。これにより、子犬は少し不機嫌になることがあります。
◎噛む行動の増加
よく「歯の生え換わりが痒くてものを噛む行動が増えた」や、「甘咬みが増えた」と言われますが、基本的には歯の生え換わりとものを噛む行動は無関係です。多くの場合は乳歯の生え替わりの時期と重なったメンタル的な社会化期の影響から引き起こされる行動の変化です。
アポロどうぶつ病院ではパピークラス（子犬のしつけ教室）も定期開催し、乳歯の生え替わりの相談も受け付けています。
◆犬の歯の生え変わり期間中のケア
◎適切な食事と栄養
歯の生え変わり期間中は、バランスの取れた栄養を提供することが重要です。
カルシウムやビタミンDは過剰摂取に注意が必要です。余計に摂らないよう心がけましょう。
◎定期的な歯のチェック
定期的に子犬の口の中をチェックし、異常がないか確認しましょう。
特に乳歯が抜けずに残っている場合や、永久歯が正しく生えてきていない場合は注意が必要です。
◆歯の生え変わりに関するよくある質問
◎乳歯が抜けない場合の対処法は？
乳歯が抜けずに永久歯が生えてきた場合、獣医師に相談してください。
場合によっては抜歯が必要になることがあります。
◎永久歯がうまく生えない場合は？
永久歯が正しく生えない場合や、歯並びに問題がある場合も、獣医師の診察を受けましょう。
レントゲン検査や矯正、歯肉の切開、抜歯が必要になることもあります。
◎生え変わりの時期に注意すべき症状とは？
生え変わりの時期に、極端な痛み、出血、膿が出るなどの異常が見られた場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。
◆まとめと今後のケアのポイント
◎永久歯の健康維持
永久歯が生え揃った後も、歯の健康を維持することが大切です。
歯磨きや定期的な歯科検診を行いましょう。
◎歯磨きの習慣づけ
子犬のうちから歯磨きの習慣をつけることで、将来的な歯の健康を保つことができます。
嫌がらない範囲で口に触る練習を繰り返しましょう。
◎定期的な歯科検診の重要性
定期的な歯科検診を受けることで、早期に歯の問題を発見し、対処することができます。
乳歯の生え替わりの時期は2週間ごと、その後も年に一度は歯科検診を受けましょう。
◆避妊去勢手術と残存乳歯抜歯のタイミング
6ヶ月齢を過ぎたころに避妊去勢手術（不妊手術）を考えている飼い主さんは、
乳歯が残っている場合、獣医師の診察を受けて手術日を慎重に決定する必要があります。
当院では歯科の特別診療を実施しておりますので、歯の症状でお悩みの方はご相談ください。
また、マンツーマンでの歯磨きトレーニングも実施しておりますので、ぜひご検討ください。