歯垢歯石除去

適応時期
比較的軽度な歯肉口内炎で、歯石や歯垢の蓄積が見られる場合は、まず歯石歯垢除去のみを行い改善が見られるかどうか、経過を追っていくことがあります。
治療内容
全身麻酔の適用 | 動物が痛みとストレスを感じないようにし、治療中に動かないようにするために全身麻酔を施します。 |
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局所麻酔 | 局所麻酔の注射を行い、さらに鎮痛効果が増強されるようにします。 |
歯垢の除去 |
歯垢と歯垢内の歯周病菌に対する免疫の異常な反応が、歯肉口内炎の発症のメカニズムに関連していると考えられています。 したがって、歯垢歯石を除去することで、そのような免疫異常が沈静化することを狙います。 スケーラーという器具を使用して、歯の表面と歯周ポケット内に蓄積した歯垢を徹底的に取り除きます。 |
歯石の除去 | 歯石は表面に細かい凹凸があることで歯垢の付着が増し、歯周病を間接的に悪化させる要因になるため、歯石も完全に取り除くことが重要です。歯石もスケーラーを使用して除去を行います。 |
歯の研磨 |
歯石と歯垢を除去した後、歯の表面を滑らかにするために研磨ペーストとゴムでできたポリッシャーを使用して研磨します。 これにより、再度の歯垢の付着を防ぎます。 |
歯科用顕微鏡の使用 | わずかな歯石や不良肉芽の取り残しも再度の歯肉口内炎発症のきっかけになる可能性があるため、すべての行程を歯科用顕微鏡を用いた拡大視野下で行い徹底的に清掃します。 |