抜歯

適応時期
歯がひどく破折し保存することが難しい場合や、歯を温存してもその後のデンタルケアなどが難しい場合、歯肉や歯槽骨などの周囲組織が外傷や歯周病などで損傷していて、歯を保存したとしてもそれを支持固定し続けることが困難と想定される場合には、残念ながら破折した歯を抜歯するのがもっとも動物のためになる場合もあります。
治療内容
全身麻酔 | 動物がリラックスし、痛みを感じず、ストレスなどで身体を動かさないないようにするために全身麻酔を施します。麻酔の前には、適切な麻酔計画を立てるための麻酔手術前検査が行われます。 |
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局所麻酔 | 局所麻酔の注射を行いさらに鎮痛効果が増強されるようにします。 |
破折問題のある歯の露出 | 歯を抜く前に、周囲の組織や歯肉を剥離したり歯槽骨の一部を削ったりして慎重に処理し、破折した問題のある歯を完全に露出させます。 |
抜歯の実施 | エレベータ・ラグゼータなど専門的な歯科用の器具を使用して、歯を慎重に抜きます。歯の根を複数持つ歯の場合は、がしっかりと固定されている場合は、根を分割して取り除くことがあります。また、歯根で割れている場合、上の部分を取り除いてからさらに歯槽骨を削って残った歯根を摘出する必要があります。 |
傷口の処置 | 抜歯後の空洞を洗浄し、歯周病が進行していて膿や不良肉芽が存在している場合は除去します。消毒し、必要に応じて歯肉を縫合して露出させた骨を覆いますします。これにより、感染のリスクを減少させ、傷の治癒を促進します。 |