【症例紹介】犬の歯周病|口がカクカクする、食欲が落ちてきた、口が痛そう|志木市のアポロどうぶつ病院
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志木市・新座市・朝霞市・ふじみ野市・清瀬市の皆様こんにちは。
埼玉県志木市のアポロどうぶつ病院です。
今回は、犬の歯周病の症例を解説していきます。
【症例紹介】犬の歯周病
この子は過去に当院で歯科処置を受けて臼歯の多くを抜歯している子です。
歯石のつきやすさ、歯垢の溜まりやすさには個体差が大きいですが、
この子は特に歯石も歯垢も溜まるスピードが速く、飼い主様も歯みがきを頑張りながらも対応には苦慮されていました。
また高齢で他にも疾患がありました。
そこで麻酔前検査として血液検査、内分泌検査、胸部レントゲン検査、胸部超音波検査、血液凝固機能検査を行い全身状態の評価を慎重に行いました。
その後、麻酔をかけるリスクと現年齢で歯科治療を行うことのメリットを飼い主様にお話しして全身麻酔の施行に障害がないことを確認しました。
全身麻酔下で二次検査を行い、犬歯の口蓋側(内側)に6〜7mmの深いポケットがあることが分かりました。
飼い主様との相談の中で残りの生涯を歯があるままで過ごさせてあげたいとの希望がありましたので、
歯科用顕微鏡を用いた拡大視野でのポケット内のルートデブライドメントを徹底的に行い、歯肉縫合を行って歯を残しました。
今後はクオリティオブライフへの寄与を見極めつつ歯みがきトレーニングに通院していただくことになりました。