症例紹介

【症例紹介】犬の歯の乳歯遺残|去勢手術に際して乳歯の生え替わりを見て欲しい|志木市のアポロどうぶつ病院

乳歯遺残

志木市・新座市・朝霞市・ふじみ野市・清瀬市の皆様こんにちは。
埼玉県志木市のアポロどうぶつ病院です。
今回は、犬の歯の乳歯遺残の症例を解説していきます。

【症例紹介】犬の歯の乳歯遺残

子犬として健康診断を目的に来院され、去勢手術を希望されていました。

その時期に特有の乳歯永久歯の生え替わり(換歯)についてお話をして、
生え換わり時に異常が発生しやすい犬種のため、定期的な検診を提案して通院していただくことになりました。

通常小型犬の場合4,5ヶ月齢になって切歯の換歯が始まる頃から2,3週間に一回程度のペースで通院していただきます。

この時期はほかにも体調を崩したりしやすく、また初めて犬を買う飼い主様の場合は次々と新しいことが起こって対応に苦慮されることもあるので、
その都度色々なご相談に乗ったりしながら定期的に生え換わりをチェックしていきます。

なにより子犬さん自身が病院に通院すること、スタッフに触れられることにこの時期馴れておくことが後々とても大切になります。
飼い主様には多少負担が増えますが、ぜひとお願いして通院していただくようにしています。

この子も7ヶ月齢過ぎになって永久歯がほぼ全体的に生え揃ったため、その時点で残っている乳歯は抜歯することとしました。
乳歯を抜歯する目的は主に二つで、一つは永久歯の生える方向を邪魔してかみ合わせがおかしくなること(咬合不正)を予防することと、
もう一つは狭すぎる歯と歯の隙間を無くすことで食べかす汚れの溜まりすぎを防止し、歯周病予防に繋げることです。

この子もとくに切歯と犬歯に乳歯が抜けずに残る晩期遺残が多く、歯と歯の隙間に汚れが溜まりやすいことが予想されたため、
レントゲンを撮って抜歯すべき歯を確認して処置しました。
術後はほとんどの場合数分以内くらいに出血が止まり、翌日になると抜歯した穴も収縮して塞がってくるため痛みも訴えないで過ごせることがほとんどです。